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カリーナことマクシム・カリニチェンコの翻訳記事など
by JUCHI
maxkalina@excite.co.jp
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ノーコメントで
いつもの調子ではありますが移籍についてのインタビューです。下に残留?という記事を載せたそばから…これまでも、クラブに対する不信感などを時々語ってきたカリニチェンコですが、今回も同じような内容。ですが、かなり語尾がきつめで、投げやりな口調です。特にフェデトフに対する批判…決定的な亀裂が見え隠れします。「そんなことは言わない方が…。」という発言も多々有ります。

どうにもコメントしづらい内容なので、ノーコメントで。

ノーコメントで_c0092227_1610517.jpg

本文とは何の関係もないサービスショット(笑)




- 今年の夏、W杯直後ににジェネラル·ディレクターのセルゲイ·シャブロと持った話し合いについてですが、その時点ではあなたがスパルタクを去るという可能性は示唆されたのでしょうか?

K: というか、当時でも今でもそういった疑問は僕自身が解決することじゃない。多少は関わることもあるだろうけど、クラブとは契約そのものがあったわけだし。夏の話し合いについて言えることは、今後も同じような場が設けられるが、フェデトフやシャブロとのでははないだろう、恐らくフロントの別の人間になるだろう、と。僕は、クラブに自分がどれだけ必要で、決して移籍させるようなことはないと、そんなようなことを言われた。それで、僕が別の移籍先を探すようなことはしなかったわけだ。言われた言葉を信じていたし、自分がチームにとって重要だとも信じた。確かにそれは正しい言葉だったかもしれない、僕はスパルタクに必要だ。でもそれはゲームそのものではなくて、別の意味でだった。

- それではチームに残留すると決めた時は、100パーセントよい方向に動いて行くと思っていたわけですね?
K: 誰かにこう言われるとする「マクシム、君が必要なんだ」。そりゃ、どんなに完全に満足ではないにせよ、嬉しいし、自信も生まれる。でも5試合、6試合と試合を重ねていくにつれ…そしてそれがほとんど全ての試合でそうなっていくと、そういう気分も消え失せてしまったんだ。

- あなたがなぜレギュラーメンバーにならないのかということについて何か話は?
K: 話をしたところで意味がない。何をそれで聞けばいいんだ?試合以外で、どうやってその不安を解決することができる?どうしたって試合に出られない限り、何の解決にもならない。

- フェデトフとのコミュニケーションはあまりないのでは。
K: もちろん普通に接している。上司と部下として。彼の知ったことじゃないかもしれないが。彼は教える側として、ちゃんと公平にできるさ。ま、本当はどうか分からないけど。それに僕はそんなことがあるからといって影響されて行動したりはしない。シンプルにトレーニングに参加している。シーズンそのものはもう終わってしまったし、今は多分またマネージメント側との話し合いがある。僕にはまだ腑に落ちない点もあるから。

- もし差し支えなければ、W杯後にどういったところからオファーがあったのか教えてもらえませんか。
K: それはできない。単に、そういったオファーが成立しなかったからだ。もし通ったとしても、僕から話すことは何もない。教えたところで誰にとっても大した問題にはならないだろうし。

- シャフタール·ドネツクの会長が個人的に今夏、あなたに興味を抱いていたそうです。彼のことを知っていると仮定して、シャフタールでどんなことが起こりえたでしょう?
K: 僕は彼のことは個人的には知らない。でも僕はシャフタール所属の選手達を知っている。とてもまとまりのある団結したチームだ。そういうチームを作れる会長なら、選手には理想なんじゃないかな。僕がシャフタールに行ったとしても、また行きたいと思っても、それがミランだろうがディナモ(・トビリシ)だろうが、僕が何かできるわけではないんだ。契約がなくて、自由な身であるとすれば別だけど。きっと受けたいと思うオファーもたくさんあるだろう。でもそういう話はまず僕個人にではなくクラブに行くべきなんだ。

- でも、理にかなっていないのでは?確かに契約ではあなたはまだ属しているクラブがあります。しかし一方で、チームの構想外でベンチに座っているわけでしょう。同時には何度もクラブが繰り返すようにチームに必要だと言われる。あなたを手放せば---お金が入るわけです。双方にとってもいい結果になるのでは…だから。
K: 僕にもわからないし、これ以上理解しようとしているわけでもない。終わりのないパラドックスが繰り返されているわけだから。みんな知っているように、僕はプレーすることができる。でもしない。それは僕を売ろうという考えがあるからと思いきや、そういうわけでもない。獰猛で腹を空かせた犬が骨を投げられたような感じだね。
シーズン終盤にいくらか出場機会があったのが救いだった。今は落ち着いているよ。試合に出たいと思えるわけだから。そして今また証明する。自分がプレーできると。150回でも証明する。知らない人がいるわけがない。世界中が知っていて、知らないのはスパルタクだけなんだ。

- 憤りを感じる?
K: そうだね。侮辱するわけじゃなく、本当に理解できないことだから。理解できないことがあると、苛立たせる。サッカー選手が試合に出たいと思う、それは非難をうけるようなことではない。

- マネージメントからあなたに接触はありますか?そういうフォーマルな会話ではなくても、あなたの疑問を解決できるような何かは?
K: うん。何人かのスタッフと話している。決して事を荒立てるつもりはなく、ごく普通の関係を保とうとしているよ。「マクシム、君は勘違いしてるよ」「でも僕は怪我もないし、準備に不足はない。でもプレーできない」なんで?僕はスパルタクの他の20人の誰よりも劣っていると言うこと?僕にはさっぱりわからない。妄想ばかりが広がって行くんだ。僕の思い過ごしなのか、それとも本当にそう扱われているのか…来年の始めには28歳になる。それでまたベンチに座ってろって言うの?

- 誰か、選手に相談はしましたか?
K: もちろん。みんなびっくりするけれどね。選手もファンの人も。マクシム、なんで試合に出ないの?って。わからない。僕には本当にわからない。言ってもいいかな、まとまりのあるチームに行けば多分普通にプレーすることができる。練習なんかしなくても。僕はそういうクラブを求めてるのかもしれない。スパルタクでは、体が拒否反応を示す気がするんだ…

- 移籍シーズンにはまたこの先についての疑問が際立つでしょうね。
K: そうだね。でも僕も、エージェントもスパルタクの決断に動じないよ。フィールドの真ん中で「僕が移籍できない限りはここを動きません」なんて真似はしないけど。それはスキャンダルだし、誰にとっても得にならない。ただ、プレーができることだけを望むよ。

- アレクサンデル・スタルコフの頃、ポジションは必ずしも理想的ではないと言っても、出場機会は多かったですね。フェデトフ監督になってから、どうも状況は悪くなっているようです。二人の指導者に違いは?
K: 彼らはタイプが違う。僕もね…よくわからない。どっちが気に入ってるとか気に入られているっていうのはない。いくらなんでもそれは。何でも物は言いようだからね。

- カヴェナギやロドリゲスのように、突然チームとの連携がうまくいかなくなってしまった彼らのようにならないと思いますが。
K: それ、あんまり気持ちのいい質問じゃないな。もし、ある人が現れて僕にこう言ったとする。「どうもスパルタクの方針にこれ以上合わないみたいだ。なので、移籍してもらいます」別に僕にとっては問題じゃない。それってすごくシンプルでわかりやすい言葉だと思う。でも、プレーもさせてもらえない、しかも移籍もさせてもらえない、この矛盾だよ。それで、一体僕をどう必要としているのかっていう話だ。

- 今のような考えから逃れるのは難しい?
K: 繰り返しになるけれど、僕にとっては理解ができないだけのことなんだ。物事は一つ一つ原因と背景があるものだから。でも何のヒントも見いだせていない。本当はもっと問題はシンプルなものなんだろう。今は頭を休める時期なのかもしれない。すべて、誰かが解決してくれる…フェデトフじゃない、他の誰かだ。僕は今懐疑的で、誰がそれをやってくれるのかという考えに支配されている。もしくは、誰か僕を愛してくれているのか、そうでないのかって…まるで、幼稚園くらいの子供みたいだけど…
by maxkalina | 2006-12-20 00:35 | INTERVIEW AUTUMN 06
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